アメリカのギタリスト ライ・クーダーがキューバの伝説の、そして彼がキューバに訪れた時には忘れ去られた過去の存在となっていたミュージシャン達とのレコーディング、さらにはアムステルダムでの、そしてカーネギーホールでのライヴ模様で綴られるロードムーヴィー。

アルバムが製作・発売された当時のブームに乗って買っていたDVDなのですが、今、改めて観ると素晴らしい音楽、そして素晴らしいミュージシャン達だなぁ~と。

その時だけに強く輝く作品もあれば、時を越えてなお魅力溢れる作品もありますが、このムーヴィーはまさに後者のもの。

ある意味で、この良さを理解するのに私がその当時よりももっと成長をしなくてはならなかったのかもしれません。
今はこの作品の良さが、素晴らしさが、そしてその奇跡のもの凄さが分かります。

未だ国交が途絶えているキューバとアメリカ。
そのキューバのアーティストがカーネギーホールでライブを行ったという奇跡。やはりどこの外交でも政治よりも文化の方が一足早く国境を越え、そして受け入れられるのですね。

日本の近くて遠い国との間にも、国境を越える文化交流を図る何かがあると変わるのかもしれませんね。

このムーヴィーに出ているミュージシャンのうち、今なお存命な方はどれくらいいらっしゃるのでしょう。

いろんな意味で奇跡の映像だと思います。