ポタリング

美術館巡り 青山編

今日は天気も良かったので、自転車で青山の美術館まで行ってみました。

やぁ?、やっぱり山手線のほぼ反対側なので遠い!
東京は一度皇居に出てからしかるべき大通りに行ったほうが便がいいのかもしれませんね。

閑話休題。

元々は「秋山庄太郎写真芸術館」に今開催中の展示を観に行く予定にしていたのですが、ちょうど、「近くのギャラリーでお知り合いの方が画の展示をされている」と案内状を頂戴したので、2つまとめて観て来ました。
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最初は南青山の‘Gallery Shorewood’にて、22日(木)まで開催中の「湯口 絵美子展」を訪れました。

日本画の画法で、薔薇をメインに、他にも桜や花水木などの和の花の咲き誇る様子を描かれている画家さんの作品群です。
資生堂のカレンダーでも使われたことがあるそうです。

背景の金が華美とならず、薔薇の咲き誇った花がグゥッと存在感を増してくる。
なんとも存在感、引き付ける魅力を放つ作品たち。

花鳥風月の国の住民なんだなぁ?、と妙に嬉しくなってしまう作品でした。

そこから今度は「秋山庄太郎写真芸術館」に向かいました。

かつて良く訪れた神宮前とは青山通りを挟んで反対の方なのですが、あんまり訪れたことがなかったもので、全くの不慣れな場所。
なのでちょっと迷いましたが、無事目印の根津美術館に出て、そこからすぐに見つかりました。

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現在開催中の展示は「それぞれの四季 風景三人展」。
秋山 庄太郎さんと前田 真三さん、そして前田さんの息子さんで秋山さんの娘婿の前田 晃さんの風景写真の展示。

写真は・・・好きな作品もありました。

でも、ちょっと残念な気持ちの方が強くなってしまって、それが残念。

作品も思ったよりも小ぶりで、それにフレームがちょっとチープな感じがしてしまって、写真の世界に浸ることができませんでした。

3Fはカフェエリアでもあるのですが、どうもお仕事の打ち合わせをされていらっしゃったようで・・・、展示作品を観るのさえも集中できずに、却ってこっちが要らぬ気を遣ってしまって・・・。
とてもコーヒー飲んで寛ごうなんて気になれませんでした。

たまたま自分たちが行った時間が良くなかっただけなのでしょう。

本当はこういうことはあんまり書きたくないんですが・・・ねぇ。

上野界隈

私たちは通常水曜日をお休みにしているのですが、水曜日が祝日の場合は木曜日に振り替えてお休みします。
今年は水曜祝日が多い年なのです。

ということで、今日がお休み。
せっかくなので、木曜日にしか閲覧のチャンスのない美術館を中心に巡ってみました。

自転車で散歩することを‘ポタリング’というらしいですね。
歩く速度よりは速く。
電車を利用するよりはゆっくりと、しかも自由。
今日、実践してみてなかなかいいなぁ?と思いました。

昼を回ってから動き出して、最初に向かったのは「黒田記念館」。

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近代日本洋画を代表する 黒田 清輝さんの遺言により、美術奨励のために建てられた記念館。この建物には、かの有名な「湖畔」を初め、遺族の方が寄贈された黒田 清輝さんの数々の作品が展示されています。

今回訪れてみて初めて対面して感動したのが6枚組による作品「雲」。
「雲」と「空」。
ただそれだけのモチーフなのに、季節や時節が感じられる風景。
技術は西洋のもの。でも表現される感性は日本のもの。
和洋の見事な融合の作品の数々。
男性の肩から腕にたおやかにもたれる「昔物語下絵「舞妓」」も実にステキでした。

この記念館は木曜日と土曜日の午後1時?4時のみ開館しています。
入園料は無料
お薦めの美術館です。


そこから上野公園、不忍池を突っ切って不忍通りに出て訪れたのが「横山大観記念館」。

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明治から昭和に掛けて活躍された日本画の大家。
その大観さんが明治42年からアトリエとした自宅を美術館にしているのがこの美術館です。
開館は木曜日?日曜日。時期によっては閉館している場合もあります。

大観さんや彼に縁のある方の作品はもちろん。
廊下や部屋そして畳、またそこから臨むこじんまりとしているけど風情と品のある庭。
建物全体がひとつの美術です。
今はまだ紅葉していませんが、深い緑のなかにすぅっと伸びた先に艶やかな紅の曼珠沙華。時折、飛翔するアキアカネ。
ワンポイントの紅が実に印象的でした。

自転車での移動で思いのほか時間が経っていなかったので、ついでに近くの「旧岩崎邸庭園」も訪れてみました。

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洋風の邸の他に和邸、そして撞球邸、さらには緑の庭。
周りの高層建物が目に入るのが残念ですが、それらの建物のなかった時のテラスからの眺めはどうだったのでしょう?
これが個人宅だったというから・・・。
こういう建物を保存維持するために税金を優先的に使うのならば異論は挟まないのですけどねぇ・・・。
岩崎邸は年末年始以外は開館しているようです。
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